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パンズ・ラビリンスのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.2
原題『El laberinto del fauno』(2006)

監督・脚本 : ギレルモ・デル・トロ
撮影 : ギレルモ・ナヴァロ
音楽 : ハビエル・ナバレテ
出演 : イバナ・バケーロ、セルジ・ロペス、アリアドナ・ヒル、マリベル・ベルドゥ、他

1944年、フランコ独裁政権下のスペインを背景に、現実と迷宮の狭間で3つの試練を乗り越える少女の成長を描く、厳しい現実から逃れるため、架空の世界に入り込む少女を通じて人間性の本質に鋭く切り込むダーク・ファンタジー映画傑作。

ギレルモ・デル・トロのイマジネーション溢れる「おとぎ話」映画。

デル・トロの真骨頂とも言える気持ち悪さが絶妙なクリーチャー造形と世界観、恐ろしい残虐描写とメッセージ性、イバナ・バケーロはじめ、キャスト全ての素晴らしい演技が美しく絡みあった名作。

オフェリアはモアナ王女として地下の王国に迎え入れられる自分の姿を見、現実世界ではメルセデスが、彼女の傍らによって涙を流しながら以前に聞かせた子守唄を口ずさみ、オフェリアの儚く悲しい運命を我々に見せつけるラストシーンは激しく胸を打たれる…
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