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野性の証明のmitakosamaのレビュー・感想・評価

野性の証明(1978年製作の映画)
3.0
森村誠一原作の角川映画。角川らしいスケールの大きな映画を作りたかったのだろう。

まず自衛隊に世間に知られていない超法規的な特殊部隊があるという設定。その場での殺人も許可されているので犯罪現場で犯人を皆殺しだ。
いきなり、ものごっつい嘘っぽい(笑)
この特殊部隊の訓練の映像が凄い、自分の腕を食ってる奴もいる(笑)

山での過酷な訓練の途中、山村で大量殺人事件発生。唯一生き残った少女役に薬師丸ひろ子。
美少女というよりかは、野暮ったくてファニーフェイス。それが受けたんだろうな。

この現場に立ち会った特殊工作員が健さん。その現場で死んだ姉妹の片割れが中野良子。
この3人で、地方都市を牛耳る大企業の悪行を裁き、自衛隊の襲撃を突破するという内容だ。

まず、健さんが元特殊部隊の戦闘員って設定が無理あるよな。健さんは決してアクションが上手い訳じゃ無いもん。格闘シーンとかなんかモサーッとしてる。

三國連太郎がボスの大企業が、暴力団などを手なずけ工事事業などを取り仕切る。権力を駆使し殺人も隠蔽するのを中野良子演じる記者がスクープとして暴こうと躍起に。

中野良子は大企業の暴力団に殺されちゃうのに、ラスボスが大企業じゃ無く自衛隊特殊部隊になっちゃう。うーむ。敵がブレちゃったよ。特殊部隊の隊長は松方弘樹。
自衛隊に襲われ、夏八木勲演じる刑事と健さん薬師丸で逃走するが、健さん以外みんな死ぬ。
ヒロイン2人とも殺しちゃって、それでいいのかって脚本だ。

更にサントラが大野雄二なので常に景気が良い音楽が鳴ってる。これが演出に全然合ってない。
スケールは大きいが、全体的に大雑把。佐藤純彌だもんな。
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