すっごく楽しかった。
水兵のジーン・ケリーとフランク・シナトラと歌手志望の女優とのラブコメ、時々ミュージカル。
全てが本物のエンターテイメント。
プレイボーイだけど友達思いの役のジーン・ケリーのダンスはため息が出る。どんな音楽にも合わせて踊るエンターテイナー。
恋におくてで内気な役のフランク・シナトラは甘い歌声で物思いに耽りながら優しく歌い上げる。
アニメーションのトムとジェリーのジェリーと実写のジーンケリーが一緒に踊るシーンはとっても楽しい。
マドンナ役のキャスリン・グレイソンはソプラノ歌手。
指揮者兼ピアニスト役は本物のホセ・イトゥルビ。ピアノ何十台も揃っての連弾。
全編楽しませるために、音楽、ダンス全て本物のエンターテイメント。
最初と最後に「錨を上げて」のマーチをフルオーケストラで演奏。
アメリカの国力が凄すぎる。
国民や兵士の士気を上げるためだったとしたら、すごいなあアメリカ、1945年7月14日の公開。
日本は焼け野原で、食べるものが無くて、金属は没収され、娯楽は我慢。徴兵された若者は戦地。
日本での公開は1953年。戦後しばらくは日本人観られなかったんじゃないかな。怒りが上がって…