ミサホ

コーリャ愛のプラハのミサホのレビュー・感想・評価

コーリャ愛のプラハ(1996年製作の映画)
4.8
今まで観た中で1番好きな映画。
映画を毎日2〜3本観ていた20代後半に観たと記憶している。

役者、映像、ストーリーのすべてが秀逸。また、ロウカの部屋の雰囲気、トラビ、音楽も素敵だった。

特に、コーリャ役のアンドレイ・ハリモン君の可愛さは、この作品の価値と質をグッと高めている気がする。

また、当時のロシアとチェコの関係、秘密警察が暗躍(東ドイツほどではないけど)しているチェコ社会、革命に至る過程なんかも描かれている。悲しいけれど、逞しさも感じるチェコの歴史を部分的ではあるが、楽しみながら学べる。

これを観た当時、わたしは春江和也氏の著書『プラハの春」を読んでいたし、チェコの革命に興味があった頃だから、余計にグッときた。

コーリャを世話することになるロウカの気持ちの変化や父性が湧き出てくる過程なども楽しめるし、コーリャもロウカとの生活に徐々に慣れ、ロウカを実の父のように信頼して、慕っていく様には、自然と笑みがこぼれる。

心に残るシーンをいくつか挙げておきたい。もうすでに7回くらいは観ているので、ソラで思い出せるが、このレビューはわたしだけのものではない(ほんまか?)ってことで。

◉コーリャがスープを飲み干すシーン。
◉コーリャのお風呂でのシーン
◉初めて手を繋ぐシーン
◉初めて映画を観に行ったシーン
◉コーリャが迷子になりかけるシーン
◉川遊びのシーン
◉初めて“お父さん”と言ったシーン
◉コーリャの誕生日のシーン
◉コーリャが窓際の鳩と戯れるシーン
◉革命前夜のシーン
◉肩車のシーンで革命を叫ぶシーン
◉コーリャのバイオリンのシーン

あ、コーリャ絡みのシーンばっかりになってもうた…まぁ、それくらい、この作品はコーリャの魅力に尽きるのだ。

また、コーリャ目当てで観る!
絶対観る!
ミサホ

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