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セリーヌとジュリーは舟でゆくのsonozyのレビュー・感想・評価

4.5
以前から見ようと思いつつ、3時間超えという事もあり先延ばししてた作品。
ジワジワとハマっていく感覚、最高でした。

公園のベンチでMAGIC(魔法)という本を読む女(ジュリー)。
バッグから眼鏡・ショール・人形を落としながらフラフラ歩く女(セリーヌ)を追うが、セリーヌはそれに気付きながら何故か逃げる。必死で追い続けるジュリー。
という、この二人の女性が、同居を始めるという導入。

二人は、とある家(現在は誰も住んでいない)を訪れることになり(特定の時間にだけ入れる)、その家の過去(幻覚的/夢想的な世界)に入り込んでいき...というお話。

図書館で働くジュリー、マジックショーのスター・セリーヌ。
この二人の百合的のようでそうでもない謎な関係がいい。
特にセリーヌ役のジュリエット・ベルトは小悪魔的キャラで最高でした。(このジャケ写)

妻に先立たれたオリヴィエという男が、娘のマドリンと義理の姉カミーユ、亡妻の友人ソフィ、白衣の看護婦が暮らしている、とある家で二人が体験したストーリーを、魔法のキャンディを舐めると再現(二人が看護婦と乗り替わって幻覚再生?)されるという設定も、後半のコミカルな展開も、このタイトルの「セリーヌとジュリーは舟(ボート)でゆく」がやっとラストに出てくるのも◎

ロカルノ国際映画祭: 審査員特別賞
死ぬまでに観たい映画1001本 by Steven Schneider
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