AJAPARATIONFILM

斬人斬馬剣のAJAPARATIONFILMのネタバレレビュー・内容・結末

斬人斬馬剣(1929年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

現在残されているフィルムは25分で実際の尺の三分の一にも満たないものだが、その短いフィルムだけでもこれが傑作と証明するには充分。話の内容は追えるようになっているので安心して見れるものとなっている。政治的なテーマを含んでいるが、名匠伊藤大輔の手にかかれば作品の良いアクセントとなっており、娯楽映画の豊かさを一切損なっていない、見事。幸運なことに、残されたフィルムには月形龍之介の素晴らしい殺陣が幾つもあり、幾度も繰り返されるカッコいい名台詞とともに観客を満足させる出来となっている。群衆のシーンはどれも素晴らしい。短いフィルムの中で繰り広げられる数ある印象的な場面で白眉なものはラストのカットバック。馬と月形龍之介の肉体の躍動は見るモノを惹きつけ、処刑場と追跡のカットバックは手に汗握る大活劇。 (代表のレビュアーが以前書いたものから一部抜粋あり)
AJAPARATIONFILM

AJAPARATIONFILM