ピュンピュン丸

女殺油地獄のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

女殺油地獄(1992年製作の映画)
3.7
原作、近松門左衛門。監督、五社英雄。ということにつきるかな。当時の上方の町人の価値観、生活がよく描かれている。特に、嫁入りの様子は息をのむ美しさ。女の業の恐ろしさが浮き彫りにされているが、近松の原作とはかけ離れた設定になっている。

若い娘の小菊(藤谷美和子)が、女の盛りを過ぎた二児の母のお吉(樋口可南子)をバカにして、足を踏む。お吉の心に火をつける女の業の恐ろしさよ。ブルブル

樋口可南子は、同時期に鑑賞した『寅さん』にマドンナ役で出演してたが、この作品の和服で人妻って役柄のほうが似合っているから不思議だ。😁

普通に善良な旦那(岸部一徳)が可哀想すぎて、堤真一の青臭いケツを蹴り飛ばしたくなる作品だ。😈