YAZ

女の勲章のYAZのレビュー・感想・評価

女の勲章(1961年製作の映画)
3.7
デザイナーの京マチ子観る
監督 吉村公三郎

山崎豊子原作のファッション業界
裏事情。3人の女弟子と共に服飾
専門学校設立する京マチ子演じる
デザイナー大庭式子を巡る女女女
の欲望なドラマかと期待したら少
し違った

田宮二郎を巡る4人の女でした

学校設立も拡張にも奔走する田宮演じる
銀四郎が物語動かし4人の女達と次から
次へと関係持ち事業拡張に利用する。
どちらか言うと女達も田宮の意のままに
動いてる感じで女性の争いでなく女性を
利用しのし上がってゆく一人の男の映画
のようでした

銀四郎は欲望ギラギラですけどゴールは
何を目指してるのか何故こういう男にな
ってしまったのまでは掘ってないので
田宮熱演も銀四郎何者までは伝わらず
人間ドラマまで至らないのは物足りない

因みに山崎豊子と田宮の関係は田宮の死
を含めて只ならぬモノという噂があった
ようなので田宮主演の様になったのでし
ょうか(山崎原作「白い巨塔」では文字
通りの主役演じてますけど)

女性陣の方は京マチ子筆頭に男に翻弄さ
れる感じでこの時代は男への抵抗があの
形だったのですね。。。
残された弟子の一人若尾文子の悔しさも
時既に遅しであります

誰もが敗者の様なラストカットの虚無感
はかなり不気味でした
YAZ

YAZ