YAZ

三つ数えろのYAZのレビュー・感想・評価

三つ数えろ(1946年製作の映画)
3.9
ボギーとバコールの観る②

共演2作目。
初共演作「脱出」に続き監督
ハワード・ホークス。探偵
マーロウ演じるボギー

また観るです。
大富豪一家の闇に迫るマーロウ。原作の
プロットの複雑さはともかく後味悪い話
だったはずで映画はそうでもない。
悪いどころか「脱出」のノリに近めでマ
ーロウと富豪の長女演じるバコールの恋
の駆け引きにもやや寄ってる異色作と言
えば異色作

原作にはある長女に関する事を一つ消し
てる。これを消してる(少なくとも台詞
には出て来ない)だけで印象変わるし消
さないと恋の駆け引きは成立しにくいの
でホークスは脚本に参加してませんが
注文は出してるのではないかなと

「脱出」ほどではないけど二人だけのシ
ーンがそこそこ有って事件と関係無い方
に会話進みキスも数回。
僕が観て来た限りではノワールの探偵と
依頼者の関係とはムードが少し違う様な。
ピアノに合わせて歌っちゃうバコールを
ニヤニヤ眺めるボギーであります

ホークスの女優撮るのに長けてる一面強
めかと思うので探偵ドラマとして観ると
あれ?になりそうであります

余談
マーロウの映画化で一番好きなのは「ロ
ング・グッドバイ」。人気高めなミッチ
ャムはキャラはともかく映画は2本共に
退屈でした
YAZ

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