ひろあき

ボーイズ’ン・ザ・フッドのひろあきのレビュー・感想・評価

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)
3.5
ここで生きる黒人にはクスリでヨタるか仲間同士で殺し合うか、あるいは負の連鎖を断ち切って大学に行くかしか選択肢がない。「バカとブスは東大に行け」という階級闘争が受験戦争という名の下に繰り広げられようとも、死ぬもの狂いで運命から逃げる若者を後ろからショットガンで撃つほど残酷ではない。共に大学に進学することで狂った環境からの脱出を試みた二人だが、人生の分岐点にさしかかって各人は別々の道を歩みはじめる。競争に参加するということは、別々になるということ。片方が撃たれたおかげで片方が生き残るということ。
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