ランボーでありたい

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のランボーでありたいのネタバレレビュー・内容・結末

2.2

このレビューはネタバレを含みます

リブート版の公開が近いのでBDで再見

X-MENを当てた20世紀FOXがマーベルの古参コミックシリーズ「ファンタスティック・フォー」も実写化
スーパーパワーを持った4人が悪に立ち向かう。ヴィランはDr.ドゥーム
同じ年にワーナーからDCコミックスの超人気作品「バットマン」の再実写化「バットマン ビギンズ」が公開されている(この差はいったいなんでしょうなあ)

『なんか安っぽいし古臭いなー』昔見た時この映画の感想である。初見の時から今回再見するまで数年寝かせていたので、味がでて幾分マシになっているかと思ったが熟成されてさらにダサかった。
ダサいアメコミ映画はたくさんある。ハル・ベリーの「キャットウーマン」もダサかったし、アン・リー版の「ハルク」もダサかった。「デアデビル」に「エレクトラ」等々いろんな失敗作たちが世に羽ばたいていった。カッコつけたはずなのにダサいしつまらないというなかなかお茶目な珍品たち。
「ファンタスティック・フォー」はそれらとはまた違ったダサさ。気の抜けたダサさなのだ。本気でこのヒーロー達をカッコよく見せようという気がまるで感じられない。
<以下不満点羅列>
・魅力のないキャラ(Mr.ファンタスティック関連の薄さはひどい。ヨアン・グリフィスが可哀想)
・そもそも物語が退屈。FFはチームなので身内のいざこざは話になるし悪いとは言わないが映画の大半がそれなので見てるほうはだんだん冷めてくる。
・無駄にセットがでかいからコントっぽく見える(話のスケールの小ささとセット大きさが反比例していて愉快ではある)
・どうでもいいスキー・スノボーのシーン(気の抜けた空撮からひと昔前のXゲームのPVみたいなスキーの演出・・。SAM41の曲も相まってなんとも古臭い)
・ザ・シングの全身スーツもプニプニしてて岩石感が薄い。(日本の特撮ヒーロー物のスーツ作ってる人達の方が何倍もゴツゴツ岩石感出せそう)
・方々でさんざん叩かれたであろうCG関連(2005年の作品とは思えないクオリティの低さ。特に宇宙関連・Mr.ファンタスティックのゴム表現がひどい。メインのヒーローの能力なので致命的。カッコよく見せるの難しいんだろうけど・・。)

”コミックを読んでた人が映画を見る、映画を見た人がコミックを読む”この映画とコミックのマーケットの関係はよくわかる。でもこの映画見てFFに興味持つのは極少数だよ。だってダサいもんコイツ等。よく『これでイケる!!』と思ったな。コミカルにすればなんでも許されると思うなよ!最低限カッコいいヒーローが見たいっす。

上であげたポイントは続編で大分改善されているのでそっちは結構好き。ウワサではこれよりリブート版はひどいらしいので見るのがコワいです。
最後にちょっと見所
・ブルックリン橋のシーン
・ジェシカ・アルバのコスチュームがピタピタでエロい事。違う性癖に目覚めそうです。ありがとう。
・Dr.ドゥームは実写になってもやっぱりカッコいい。何でしょうかあのキャラの見た目のかっこよさは。中の人の小物感とか、今回の悪事の動機とか、甲冑着てない件とか、愚痴やツッコミたくなる事だらけだけど、仮面してからの上半身のビジュアルはカッコいいから許す。(下半身は普通のスーツのパンツ穿いててヤダ)フードに鉄仮面というナイスなチョイス。中二心がくすぐられます。