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ジェネラル・ルージュの凱旋のtheocatsのレビュー・感想・評価

1.0
患者救済に熱く奮闘する男を描いた大凡作

本作の致命点はテンポが遅すぎることだろう。ディスクとの相性問題のせいで今回速度を速められないデッキでの普通再生を余儀なくされたが、とにかくダルダルゆるゆる、緊張感・緊迫感が絶無。病院ドラマもミステリーの謎解きも超低空飛行。

俳優陣の演技もどこかブヨブヨ、不的確さばかりが目につく(←明らかに演出のせい)。肯定点を見出すのは正直難しい。
堺雅人の不貞腐れおちゃらけているようで患者救済に熱心な医師、という設定は良かったのだが・・(←助演ということだが彼こそ主役)

原作は良かったのかもしれないが、脚本が2時間持ちこたえられる内容ではなかった。
メリハリを欠いたスローなセリフ回しではなく、テキパキ高緊張感維持でセリフの応酬をさせ時間を20分でも短縮できれば全然違う結果になったであろう。またはこちらで1.2-1.5倍速再生できればもう少しましな感想になったに違いない。

そもそもチームバチスタ系の原作やドラマを知らず、それでも話にはついていけたのだがまさか最悪の視聴感になるとは想像できなかった。レビュー平均点も悪くなかったのにね。

「フィッシュストーリー」で中村監督の力量確か!! と認識し直しこちらの作品をレンタルしたが、「白ゆき姫殺人事件」を見た後の残念感がぶり返してしまった。
※フィッシュ・・は音楽の力だったということか


総評一つ星



とても悲しかったのが大林宜彦作品常連の尾美としのり・林泰文両氏が他の俳優陣に見劣りしていると感じてしまったこと。それが少し悔しく感じたのはそれだけ彼らが出演していた大林作品に傾倒していたからなのだろう。

022007
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