Monsieurおむすび

誓いの休暇のMonsieurおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

誓いの休暇(1959年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

第一次世界大戦下、戦場での思わぬ武勲に褒美として暇を貰った若き兵士アリョーシャが故郷の母のもとへ帰るロードムービーにして反戦映画。

戦争映画でありながらそれらしい戦闘描写はなく、6日間という限られた時間の中で故郷を目指すアリョーシャが、その道中で出会う戦争に運命を翻弄される人々を通してその悲哀を響かせる。

妻に石鹸を届け、自分の無事を伝えてほしいと言う兵士。
片足を失った男との一期一会。
軍の輸送列車に違法で乗り込んだ女性との淡いロマンス。
子を想う母の深い愛情。

明るく優しいエピソードの数々は戦争の悲惨さを吹き飛ばすと共に、その愚かさも突きつける。
神懸かった構図のショットはそれだけ見てても涙が出そうになるし、ラストの甘さと切なさったらない。
Monsieurおむすび

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