Hayama

サイコのHayamaのネタバレレビュー・内容・結末

サイコ(1960年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

(2020.1 再鑑賞)

序盤ストーリーを牽引するヒロインが、
中盤であっさり惨殺されてしまうというセンセーショナルさと、
若き経営者が営むモーテル、
その離れ家にいると思われる彼の母親の存在。
この2人の隠された因果に迫った時の衝撃たるや
やはり見事に練られた脚本に改めて脱帽。

逢引き相手の元への逃走劇、
ノーマン母子にある奇妙な因果に纏わる物語、
このふたつの無関係な出来事が
偶然にもクロスしたという奇妙さ。

母親を殺した自責の念から、
自身の心の隙間を空け、母の意識を迎え入れ、
そこで二人で「同居」していたという顛末。
男と女の声色をも使い分けていたという結末。

一切矛盾のない、かつ、
ギリギリ無理のない範囲での着地には素晴らしく、
鑑賞後即座に、
母子のシーンを見直したくなる気持ちに駆られる。

さすがのヒッチコック。
折を見て他作も復習しよう。

それにしても4万ドル持って蒸発とは大した度胸。笑
Hayama

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