Hayama

マッドマックス:フュリオサのHayamaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

暗黒の天使

前作 怒りのデスロードを直前に復習し
万全の体制で鑑賞。


結論として、
フュリオサの前日譚としては殆ど申し分なし。

前作、
〝行って帰ってくるだけ〟に振り切り
極度に無駄を削ぎ落としていたところから、
その背景肉付けとしては概ね文句ない印象。

開幕、
前作で散々目指したあの「GREEN PLACE」にて
幼き少女が囚われ、その身が差し出されるのは、
ディメンタスこと雷神ソー。
彼女の出自からその半生、
ディメンタスの元からイモータンジョーの元へ身を移し
その元で身を潜めつつ
ついに単独で反旗を翻すその瞬間までを追う。

加点ポイントはやはりみんな大好き雷神ソー笑
このクリヘムがもう
ただの脳筋野郎にしか見えなくて草。
両チクビから血流してるとか
シーンの状況とアンマッチでシュールすぎる笑

他方、フュリオサの凛々しさ、
幼きフュリオサがもう既に勇猛果敢でかっこよく、
(モービルのパイプを噛みちぎる笑)
そこから大人びた彼女、
長髪フュリオサが坊主フュリオサとなり、
おでこ青色フュリオサで完全体となってから
故郷までの道しるべを記した片腕を失い
義手となってもなお、
引き締まった表情と精悍さ、
アニヤさん、なかなか素晴らしい役者さんでした。

ディメンタスがイモータンジョーへ宣戦布告、
フュリオサはその身を差し出され、
両者は対立、戦闘を繰り返す中で、
フュリオサはついに母の仇であるディメンタスを討つ。
ストーリーとしてはまぁあっさりこんなもんだが
これでも2時間以上退屈せず見られるのは、
ソーとフュリオサの力強い演技による推進力、
そしてマッドマックスという作品に共通する、洗練され魅力的なシーンの数々のためだろう。

唯一かつ致命的な減点ポイントは
モービルの独創性とオシャレさ、
ギタリストを吊るしあげたあの大型モービルの
スタイリッシュさといったところは
今作ではいまいち影を潜めていた印象。
とにかく色んなカッコイイモービルが
縦横無尽に走り続けるところをもっと見たかった。

一方、
ガスタウンや第三拠点の絵ヂカラはなかなかのもので、
ここを舞台に広げる戦闘は惹き付けられる。

ラスト、エンドロール内で
前作まとめを流してくれる優しい設計に涙 笑
この過去を経て、「砦」を掌握した彼女は
今後とのような人生を歩むのであろうか。

相変わらず見終わったら喉カラカラです笑
なかなか素晴らしい続編、前日譚でした!
フュリオサありがとう!
Hayama

Hayama