2008/10/5鑑賞(鑑賞メーターより転載)
BGMも映像の暗さも、ベイツモーテルの建物もすべてが不安感だらけ。前半の追われるシーンでのミラーのアングルなども秀逸で、言いようのない焦りが観るほうにも沸き立つ計算がなされている。最初マリオンに視点を持って行き、十分に感情や緊張感を共有したところで話の展開をがらりと変え違う恐怖を味わせる展開も素晴らしく、やっぱりヒッチコックは凄いと再認識せざるを得ない。これだけ手垢のついた古い作品ながら、全く予備知識を入れずに観たので結末やそこにつながるタイトルの意味などに驚かされまくった。