matchypotter

アバターのmatchypotterのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
3.8
これ、2009年、か。10年前。

すげーな、ジェームズキャメロン。これを10年前に作っちゃうとか時代を先走り。
確か、これで初めて映画館で3Dで観た気がする。

確かに当時からこの壮大な物語とかよりもどちらかと言うと映像美とか映像技術がこれまでの映画の1つ、いや、それ以上の世界に到達した的な謳い文句で映画が宣伝されてた気がする。

そして、その謳い文句に恥じない映像美。
この青い先住民族たちの美しい世界を大きな綺麗な星として描くところから草1本1本まで色鮮やかで今で言うLEDかのようなビビットで繊細で描かれる。

動きも多いCG映画だと言うのに、今までにないようなアングルのシーンやスピード感、遠近感。これほど綺麗で高画質でハイスペックの映像で観た方がいいよとオススメできる作品はそう多くない。これは確かに3Dという新しい世界を広げる作品としては申し分ない作品。

ただ、これ以降10年間、今に至るまで3D映画や4KTVでも技術の進化や広く顕教が整備されてる中でもつい先日まで世界興業収入の記録を持ち続けてたってのもすごい。
それだけ世界的にも衝撃的な作品であったことが伺える。

話は、ミイラ取りがミイラになるって話ではあるが、そもそも人間としての世界に満足できず希望も持てず、そのために何ができるかを考えながら生きるよりも、自分が求めていたことがそこでは求めることができて、必要とされ、希望を持ち、何とかしてあげたいと思える。だから、ミイラ取りの道を自ら選択する。

簡単に言えば働きがいがある方に転職したようなもの。
観ている方からするとそれが果たして幸せなのか?とか。
結局それかよ的なツッコミどころはあるけど、自分の求めた道を選び自己責任で、何ならそのせいで、こっち側からもあっち側からも非難轟々で何をしてもなかなかうまくいかないことが多い中、直感的にその道を選び、導く存在にまで成り上がる姿勢は強い思いを感じた。

サム•ワーシントン、めっきり見かけないけど最近どうしているのだろうか?パワー系、歴史スペクタル系、その他CG系の青い先住民だの、ギリシャ神話の神々だの、未来のサイバーダイン社の最強ロボだの、一時期の同系のCGアクション、ファンタジーには欠かせない存在だったが、最近は少し見かける回数が減ったな。

シガニーウィーバーは逆にここまで来て更に自らアバター使ってアクションしちゃうような科学者設定。そのくせに相変わらずの勝気で喧嘩っ早く、何があっても動じないキャラクターはあの頃から何ら変わりなく安心。

個人的にはミシェルロドリゲス。この人、ホントこの不良系軍人の役が似合いすぎ。観れば観るほどクセになる雰囲気を身に纏ってる。
絶世の美女とかではないが、ある特定の設定の中では絶世の美女なんかには負けないパターンと力を勝ち得た人。何ならちょっと色気というか、エロささえ勝手に感じてしまうのはこっちがおかしいのか。とにかく好き。

ゾーイもこの作品よりはガーディアンズ〜の辺りからさらに美しくなる。
この2人は何でか魅かれてしまう謎の魅力をお持ち。

映像技術側に特化してるので話の方は比較的作り込まれてなくてある意味わかりやすい。

本人たちが色々混乱する展開だからこっちも混乱しがちだけど、類稀な世界観をホントウに鮮明な映像で迫力を増しながら映画と言うものが次の世界に足を踏み入れた、まだまだ映画はこんなもんじゃない!後は任せたぞ!!みたいなジェームスの思いというか銭というか、覚悟が垣間見れる作品。
matchypotter

matchypotter