ナツミオ

総攻撃のナツミオのレビュー・感想・評価

総攻撃(1950年製作の映画)
3.5
DVD鑑賞

1950年アメリカ白黒作品。
第二次世界大戦後半のノルマンディ上陸作戦前から、上陸後フランス・パリ解放までの米陸軍第1歩兵師団のある小隊を中心に描く佳作。
戦後5年で実写映像がふんだんに使われており、安上がりB級作品ながら、ストーリーは意外とまともで楽しめました。

小隊長のマロリイ少尉が率いる小隊が英国での戦闘演習に参加するところから始まる。
ここで、少尉は部下を助ける為に小隊を危険に晒してしまい、上官で前小隊長でもあったヘール大尉にこっ酷く怒られてしまう。
そこから部隊の猛訓練を経て、ノルマンディ上陸作戦が開始される。
上陸後、内陸へと進むがノルマンディ地方独特の生垣の闘いやフランスのある小さな街の解放、敵戦車の反撃、仲間の死、負傷など歩兵小隊の闘いが描かれる中でマロリー少尉もベテラン小隊長として成長していく。
終盤のヘール中隊長とマロリイ少尉の会話から部下を厳しく指導した中隊長の真意が分かる場面が良いシーン。

第1歩兵師団は、ノルマンディ上陸作戦で激戦地となったオマハ海岸に第1波で上陸した部隊で、「最前線物語」(サミュエル・フラー監督1980年)でも同じ師団を描いている。
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