MiYA

暗殺の森のMiYAのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
3.3
ムッソリーニ政権下でファシストに転向した青年の皮肉な運命を描く。この主人公は決して狂信的なファシストではなく、彼の行動はなんとも煮え切らない。そして自分がファシズムに傾倒しているのが過去のトラウマせいだと信じている。

これはイタリア人による、ファシズム戦争の自己反省の物語にようにも思えるし、正当化の物語ようにも思える。なんとも微妙なラインを行ったり来たりする、危なっかしい印象です。

主人公の俳優にあまり魅力がなく、それにも物足りなさを感じました。ドミニク・サンダはお美しかったですが。
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