喪黒もぐちゃん

暗殺の森の喪黒もぐちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

暗殺の森(1970年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞。

映像の構図、カメラのアングル、光と影のコントラスト、寒さで曇る窓ガラス、炎で赤く染まる顔、煙草の煙、男と女。
これぞ『映画』と言いたくなる素晴らしい作品。

自分は正常な人間でありたいと願うクレリチ。
だが優柔不断で自制心のない不安定な自分が常に潜んでいる。

自分が信じたはずのムッソリーニが辞任をしたラジオを聴いた後、彼は自分の過去の罪を周りの人になすりつけて逃げていく。

あゝ、自分もみんなと同じような人間になれたらよかったのに。
正常な側を探して、群衆に紛れて生きていく。
自分は正常な人間だ。