あきしげ

スペルのあきしげのレビュー・感想・評価

スペル(2009年製作の映画)
2.5
不運にも呪われる主人公クリスティン。
演じているはアリソン・ローマンです。
仕事の一環とした対応しただけなのに、
なぜか理不尽に呪われてしまうという。

実際の呪いは暗示みたいな効果だが、
本作の呪いは物理的な方法であって、
徐々にクリスティンを追い詰めます。

クリスティンの婚約者クレイには、
ジャスティン・ロングが演じます。
相変わらずしゃべくりのキャラで、
役に立たないのは相変わらずです。

本作での顔でもある呪い老婆。
演じるはローナ・レイヴァー。
彼女の不気味さが際立ちます。
とにかく、気持ち悪いのです。
しかも、プライドが高いから、
仕事をしたクリスティンには、
理不尽にも呪いをかける始末。
はた迷惑とは言えないレベル。

サム・ライミ監督の手にかかれば、
恐ろしい呪いすらコメディになる。

クリスティンは災難続きです。
・車と家の中を壊される
・顔面にゲロを吐かれる
・ハエが体内に侵入する
・髪の毛を二度もちぎる
・飛び出た目玉が顔面に
・ハンカチで死にそうに
・婚約者の家で失態する
・次長職のポストを失う
サム・ライミ監督らしい演出。

ホラー映画の王道を突き進むけど、
キャラクターが非常に微妙である。

これもサム・ライミ監督らしい。
主人公と老婆には同情できない。
主人公は頭のいいバカであって、
老婆は気味悪くて理不尽すぎて、
どっちもどっちという感じです。

これは映画的な演出だと言えるだろう。
この演出こそがサム・ライミ監督です。
やり過ぎるぐらいが彼の演出方法です。

TV-11
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