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ドラゴンロードのblacknessfallのレビュー・感想・評価

ドラゴンロード(1982年製作の映画)
3.5
1982年のジャッキー・チェンが監督・主演したやつ。
もう顔は整形後なので初期の後期になるのか?

ジャッキーは田舎の名家のどら息子、同じくこれまた名家のどら息子とは親友。勉強や武芸を親の目を盗んでエスケープして仲良く遊ぶ日々だったけど、同じ女の子を好きになってしまいいがみ合う関係に。
親友を出し抜いて彼女にコクろうとしたら偶然、中国古来の美術品の密輸現場を目撃してしまうジャッキー。密輸団は有力役人の親友の父を騙して悪事に与させている。
密輸の阻止と親友の父を救うため親友と力を合わせ密輸団と戦うことに。

最初しょうもないヤツで、あることが切っ掛けで正義に目覚め大活躍する。何度も観たことのあるジャッキー映画。
アクロバティックなカンニングしたり、親友とカンフーなケンカがあったり前半のバカ息子パートも非常に楽しい。
そして後半、密輸団のとのバトルも階段から落ちたり、屋根の上でのスリリングな立ち回りから落下。ノンスタント、ノンワイヤーのハードなアクションも素晴らしい。

本当に定型と言った感じだけど、『酔拳』とかのように修行して強くなるシーンがない。最初から強いけどジャッキーの使う拳が何なのかって言及がない。家の庭先でトレーニングしてるけど師匠らしい人も出てこない。これはけっこう珍しいかも。

修行はないけど、やたらとスポーツする。
「ドラゴンキッカー」て言うフットサルみたいな競技なんだけど、ボールじゃなくてバドミントンのシャトルのデカイのを使う。この「ドラゴンキッカー」の試合のシーンがけっこう長く、いきなりスポーツ映画になったかのような力の入れよう。
ジャッキーの見事なシャトル捌きが見れる。
各チームのチアリーディング・チームがチャイナドレスで中国舞踊的なダンスでコールしてるのもへんちくりんで笑える。

この「ドラゴンキッカー」の試合から密輸団と戦い勝利する流れに、ここで“終劇”かと思いきや、最後またスポーツに笑
この競技も見たことないやつで、円錐形のやぐらの上に金饅頭と呼ばれるオブジェが置いてあって、それを1チーム10人ぐらいの4チームが奪い合い自陣に金饅頭を置いたら勝ちみたいなルール。何だろう?宮川大輔が参加しそうな奇祭の行事みたいなテイスト。蹴ったり殴ったりかなりハードで見ごたえあったけど、何でこんなにスポーツを入れ込むのか謎だよな笑

スポーツシーンでもジャッキーの身体能力の高さを存分に堪能できたからよかったかな笑
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