久しぶりに観たけど、超面白い!ハードな特殊効果がキャッチーなのは勿論だが、まずそもそも記憶喪失ものエンタメとして抜群に面白い。主人公の造形、舞台の環境、目的、などのベースを冒頭で手際よく処理し、アイコニックなマシーンの登場とバイオレンスで一気に本題に突入する流れるようなテンポ感が最高。そこからも、一般人を盾にした銃撃戦、大量の爆発、露悪的なエログロなど大味さもありつつ、しっかりと二転三転する意外と繊細なプロットもある(今までのプロットの根幹を覆すような実は𓏸𓏸でした〜もスっとやる)大盤振る舞いぶり。終盤も、ホログラムを駆使した割とテクニカルな銃撃戦、そしてエレベーターでの殴り合い、と緩急が効きまくってる。夢オチ示唆による居心地の悪さも良いし、若干棒読みのシュワちゃんも軽薄なハウザーにマッチしてて良い。最終的に実存をしっかり自分で確立することになる下りは大傑作ロボコップを少し思い出してアツくなった。マイケル・アイアンサイドの顔芸が見れなかったのは残念だが、その欲求はスキャナーズを観て解消しようと思う