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知られぬ人のnatsumiのレビュー・感想・評価

知られぬ人(1927年製作の映画)
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サーカスで怪力男のセクハラに悩まされ男性の腕恐怖症になった団長の娘ナノンと両腕がない男アロンゾの愛の物語かと思いきや、実はアロンゾは腕があることを隠してサーカス団に逃亡してきた犯罪者だった。勝手にロマンス映画だと思ってたのでこれが感動作に仕立てられたら嫌だなと思っていたら、障害者を装う男がちゃんと仕打ちを受ける話で良かった。ロン・チェイニーの狂気に取り憑かれたような表情がやばい。足でタバコを吸ったりギターを弾いたりと器用な足の動きに驚いていたら、実際両腕がないダブルがいたそうだがとても自然。少し話が入り込んだサイレント映画によくある、説明不足でストーリーが付いていけなくなる感じが多めの台詞と個性的な登場人物たちで解消されていてわかりやすい。
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