ブラックユーモアホフマン

お茶漬の味のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
3.9
倦怠期夫婦モノだった。
でもバッドエンドではない。『風の中の牝鷄』は大変でしたけど。

タイトルの「お茶漬の味」は「セロリ」みたいなことでした。夏がだめだったりセロリが好きだったりするのね。

ちょっとさすがに価値観が古いなとは思った。最後に妻が夫に対して悪いことをしたと反省し改心するのはちょっと男側のご都合を押し付けてやしないかと。

でも、自分の観たことある小津映画だと『秋日和』のちょっとハラみのある親父のイメージがある佐分利信が、本作では優しそうでおとなしい役で、それもまた良かった。
(が、最後の「お茶漬の味なんだよ」って満を辞してタイトルを口にするところは下手だった気がする。気張りすぎてた気が。)

そしてまた淡島千景さんだ!今年見るのもう三回目。

てか2022年、まだ色のついた映画ほとんど観てないな!!笑

トラックバックの多用も特徴的だった。どういう効果を狙ったのか気になる。

【一番好きなシーン】
鯉に餌をあげるシーン。さすがにヒドすぎるw