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いのちの地球 ダイオキシンの夏のmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.9
76年にイタリアのセベソって村で起きた薬品工場の事故によるダイオキシン放出事故があったそうで、それを描いたアニメとの事。
キャラの絵柄だけ見てたらイタリアっぽさは微塵も無いな。

ある日平和な村に突如事故が起き、白い噴煙が降ってくる。そこから始まる体調不良や動物の死により、調べていくと猛毒のダイオキシンだったことや工場側の隠蔽などが判ってくるという話。

それは良いが、事故に不安や猜疑心を抱き独自の調査を始めるのが主人公の子供達だ。
児童向けアニメーションであり、視聴者と同年代の子どもの目線で物語がススムのだから当たり前ではあるのだが…それにしても、これじゃあまるで少年探偵団だよ。

更に事件に関わり追求する日本人記者が登場。これが何故かズッコケキャラなんだよ。いる?転んだりするおっちょこちょい描写?しかも声が井上和彦だぜ。山岡さんかよ(笑)

物語は環境破壊を問いながら文明を享受していることへの矛盾を説いて終わる。うん?ここで文明批判で終わるのって寧ろテーマから外れていないか?
セベソ事件によりセベソ指令っていう安全基準が作られたそうだが、劇中ではそこには触れず。いやいや逆に一番大事な所じゃん!事件は悲惨だったがコレを教訓に更なる文化向上が必要であることを主張しないといけないんじゃないか?
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