拘泥

バーディの拘泥のレビュー・感想・評価

バーディ(1984年製作の映画)
4.5
なんつーかすんげえ良い映画!
ベトナム戦争のショックで廃人と化した男とその友人って導入でどう収拾つけるのか、まさか治ってハッピーとか言って終わる訳はないし全然分からなかったんだけど、凄えの。
まず主役二人が素晴らしくて簡単に感情移入させられる。若き日のイケイケイジが顔はもう完全にニコラスケイジなんだけど随分良くて今までケイジ苦手だったけど今はもうOKジ。
それととても巧みな今と過去の描写の流れや鳥と籠と外のイメージなんかでゴンッゴンに映画にのめりこまされる。そのドラマ部も十分に面白かった。それがドラマ部ってかケツ以外の全てなんだから面白くなかったらこまんだけど。なんかプロの技って感じだ。アルの個人的掘り下げがもう少しあったら嘆きにより深入りできたかなとか思ったりするけどまあ良いっすよ。僕よく分からないし、あくまでバーディですしね。そんであの、えああ〜!?え〜あ〜良いっすねそれ〜それ良いっすね!?ってなるラストね。ホント良いっすよ。
よく救いようのない話とかハッピーには終わらない話を「リアル」って言うけど別にリアルってそこまで救いよう無いもんかね?と思っててその表現はあまり使っていないのだけども、個人的にはこういう映画こそある種の「リアル」さがあってとか、ええ、なんか文の構造がぐちゃぐちゃで脱線しまくってなんやかんや言ってきてますがとにかくこういうエッジの効いたユーモア、好きです。
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