黒柴

ダンサー・イン・ザ・ダークの黒柴のレビュー・感想・評価

4.0
この映画の世界観は理解出来ない人もいるでしょう。自分も苦手な分野です。
随所に出てくるミュージカルのシーン。
なんで工場の中で踊るの?
えっヽ(´o`;?裁判中に踊っちゃう?

主演のビョークもはっきり言って美人ではない。歌も特別上手くはない。
雰囲気的に「どこにでも居そうなおばさん」なんだ。
でも言葉では言い表せない独特の世界観と、個性的な歌声に引き込まれた。
そしてドキュメンタリーぽい撮影方法。
ビョークとドキュメンタリー風な撮影がマッチして、不思議な雰囲気の映画でした。

もうすぐ失明してしまう母親、そして子供の視力の手術代を節約して必死に貯める母親、その必死に貯めた貯金を盗んだ隣人を殺めてしまう死刑囚と難しい役をどこにでも居そうなおばさんビョークが必死に演じてくれた。
もし世界の歌姫テイラースゥイフトが演じたら全く違う映画になったに違いない。ダンサーインザダークはビョークじゃなきゃダメだと変な所で納得してしまった。
久しぶりにビョークのCDが聴きたくなった☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
鬱映画の代表に相応しいラスト。
最後の力を振り絞って歌うビョークの反骨めいた生き様を見た気がした。
黒柴

黒柴