金曜ロードショーで放送されていて久しぶりに見た。やっぱり大人になってから見るとまた違う感覚になる。
周りと同じように生きると決め、狼の面があることをひた隠す雪、人間のコミュニティに馴染むことができず、森に通う雨。
人間でも狼でもどちらでもいい、ただ生きて欲しいと願う母・花の見守る愛が素敵だと思った。
この作品で一番好きなのは、花が新しい家を綺麗にしている時にいたるところにこの家が愛されてきた部分を見つけるシーン。
柱に刻まれた子供の成長を示す傷、台所の洗い場のカラフルなタイル、障子にあしらわれた桜の模様など。
細田守監督の作品はそういう細かいところも美しくて好きだ。