争いからは何も生まれない。今のご時世と重なって苦しくなった。
誰かを好きになるにも国籍や肌の色が邪魔をする時代。皮を剥がせば同じ中身が詰まっていて皆赤い血が流れているのに、見た目や所属だけで線引きされていた時代。今も完全になくなったとは言えないけれど。
そんな中で敵対するチームと関係のある二人が恋に落ち、互いに運命の人だと想い合う。純粋に互いを見つめ、相手の全てを受け入れ、共に生きていこうとする姿勢に胸を打たれた。
全編通して圧巻のパフォーマンスと、惹き込まれる歌声。色が鮮やかで、その色が持つ意味も分かりやすくてよかった。これはこの先もずっと語り継がれていくべき物語だと思う。
