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おおかみこどもの雨と雪のsmのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
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2022.9(2回)
自宅にて鑑賞

母と息子の物語を、娘を語り部として、話は進んでいく。
息子からして、理想の母親、を描いているように思う。
冒頭、父親は物語からいなくなる。
残された母親は、ひとりで子供たちを必死に育てる。文字通り、必死に。
血を分けた兄妹は、姉は人間として生きることを、弟はオオカミとして生きることを決める。
自立して生きていく。
母親は、その中間地点(やや息子より)、を選ぶ。

母親は人間だ。
山を下りれば、もう少し自由に、生きる時間ができるかもしれない。
どうして山に残るのだろう。何か、後ろめたいことがあるのか。
息子に少し縛られているのかな、そんな風に考えて、理想の母親を描いている、ように見えた。
もしかしたら、世間の母親たちに、もう少し自由に、生きて欲しいのかもしれない。

疾走のシーンは、さすがのひとこと。
音楽も良い。
そして、菅原文太、良い。
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