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愛と死をみつめてのSONIAのレビュー・感想・評価

愛と死をみつめて(1964年製作の映画)
4.1
純愛だ。真っ直ぐだ。日本の純愛の代表作なのも頷ける。

ゆがんだ恋愛ものが多い現代で、この映画の純粋さは新鮮で、自分のゆがんでしまった心が恥ずかしくなるほどだ。

吉永小百合の天使のような少女はまったく嫌味を感じさせない。サユリストの誕生も納得。とってつけたような関西弁もまた可愛い。浜田光夫のひたむきで棒っぽいところも純朴そうで好感持てた。

余談だが昔は医者が患者の前で病室でタバコ吸ったり、患者に他の患者の洗濯物を洗濯させたりしたのだろうか。外出できるくらい元気なうちは、入院ではなく通院でもよかったのでは?とか当時の病院はあんなに酷かったのかな。

泣かせようという映画はその手にのるかと天邪鬼になってしまうが、この映画のストレートさはそんな気持ちにならなかった。
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