アキラナウェイ

コピーキャットのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

コピーキャット(1995年製作の映画)
3.6
1995年公開のサイコスリラー。「セブン」と同年公開だけど、やはりあちらの方が格上か。こちらもなかなか嫌いじゃないが。

サンフランシスコで女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。モナハン刑事(ホリー・ハンター)は犯罪心理学者のヘレン(シガニー・ウィーバー)にプロファイリングを依頼するが、ヘレンは過去のトラウマにより屋外恐怖症になっていた—— 。

「エイリアン」のリプリー役で宇宙最強女子だと思っていたシガニー・ウィーバーだが、本作では…弱いっ!!

外に出ようとすると…。
ぐわんぐわんぐわんと景色が歪むぅぅ。

込み上げる吐き気、
止まらない過呼吸。

動きを制限されたブレインと、アクティブに動く優秀な刑事という組み合わせは何も新しいもんではない。「羊たちの沈黙」然り、「ボーン・コレクター」然り。

モナハン刑事、パッツン前髪だし、ポニーテールだし、こんな女子ルックな刑事はサンフランシスコ市警にいないと思う。でもホリー・ハンターは小柄で可愛い。

止まらない連続殺人事件は、どれも過去の有名な猟奇殺人犯の手口を真似た模倣犯(コピーキャット)。ジェフリー・ダーマーやテッド・バンディに擬えた手口だと知らされてテンションが上がる。

ジェフリー・ダーマーはジェレミー・レナー、テッド・バンディはザック・エフロンが演じた事で有名な猟奇殺人犯。映画と映画のシナプスが繋がると嬉しいなァ。

女性2人が真犯人を追うという構成がこの作品の肝だと思うんだけど、モナハン刑事の相棒男子はいらない気がする。別にイケメンでもないし、ヘレンとの中途半端なロマンスはいらないし。しかも全く関係ないアクシデントで退場とかあまりに気の毒。

真っ赤なスーツで首を吊られるシガニー・ウィーバーのヴィジュアルが鮮烈。

ピーヒョロロロロロ……で繋がっていそうな、在りし日のインターネット。ISDNはじめちゃんかな?この古さがまた当時を知る者としては楽しい。

ヘレンのお家の家政婦が家政夫で、しかも同性愛者なのは、時代を先取っている感じ。PCは古いけど、そんなとこだけ新しい。

相棒男子の出番は全カットしてもいい気がするけど、そこそこ楽しめたのでこのスコア。