1967年にイギリス・アメリカでつくられたジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マクグラス、ヴァル・ゲスト監督作品。
秘密組織スメルシュによって各国の諜報部員が抹殺されて行くなかその打倒に起用されたのは20年前に引退して悠々自適の生活を送るジェームズ・ボンドで……。
なんちゅう監督数。こりゃ人気シリーズの本家に大惨敗した際に責任を分散させるための作戦だったのでしょうか? にしては役者陣が豪華すぎる。世界一周を終えたばかりって感じのデヴィッド・ニーヴン大好き!
しかし評価低いわぁ。なんでよ? 実写版『ルパン三世』ってくらいにぶっ飛んでいるじゃないですか! 映画音楽史に残るくらいバート・バカラックが素晴らしいじゃないですか、BECKの『セックス・ロウズ』みたい。シカゴとかビーチ・ボーイズも影響うけているでしょう。空飛ぶ物体にピアノ線ついてるの見せちゃうとか笑える。美女たちの無駄使いなんて大衆消費社会の暗喩ですよ。
「ギャグが寒い」とか言われちゃうとマジで泣きたくなっちゃう。この映画を見て怒ってもいいのはフェミニストさんたちだけです。