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JAWS/ジョーズのblacknessfallのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
3.4
サメ🦈映画のみならず映画史的にもマスターピースな傑作なんだけど、あまりハマれないんだよな、これ。
現在のサメ🦈映画の隆盛はこの映画なくしてはなかったわけだからリスペクトはしてるんだけど。

今回、ムービープラスのてらさわホーク、高橋ターヤン、多田遠志の副音声解説付きで観て理由がハッキリした。
これサメ🦈の出番が極端に少ないんだよ。120分ぐらいの上映時間中サメがハッキリ姿を現す時間が4分ぐらいしかないんだって🦈
前からあんま出てこないよな🦈と思い退屈してたんだけどここまで少ないとは笑

何でこんなに極端に🦈サメの出番がすくないかというと、サメマシーンが海水で全然動かなくなってしまい、本当は最初からガンガンいく🦈はずだったんだけどそれが無理になり、その場で大幅に脚本を変えることになったからなんだよ。
今や巨匠のスピルバーグもこの時は駆け出しの若僧だからサメ🦈修理の予算を貰えるような立場じゃないから、前日に脚本を書いて翌日に撮影するという地獄のような撮影だったらしい。
それだけでも大変なのに『ジョーズ』の原作者の小説家が現場にいて、この人がかなりメンドーな人だったみたいで映画は素人なのに、あれこれと無茶なクレームを入れてそれの対処もあり撮影は遅々として進まず2週間の予定が半年近くかかった。この原作者の人、海開きを取材するレポーター役で出てる。「俺も出さんかい!」とゴリ押ししたらしい。マジで厄介な人っぽいな笑
スピルバーグはこれがトラウマとなりしばらく水のシーンを撮ることができなくなったとのこと、、笑
他にもサメハンター🦈のクイント役のロバート・ショウが重度のアル中で飲み過ぎて使い物にならない時があったり、災難に次ぐ災難でスピルバーグは身も心もボロボロになってしまったらしい笑

そんな過酷のてんこ盛りのような状態で急遽シナリオを変更し、警察署長とサメハンター🦈と海洋学者という立場もバックバーンの異なる男達がギクシャクしながらも信頼を築き協力して狂暴な人食いサメ🦈と戦う、スリリングで骨太でエンタメ性も高い娯楽映画を作り上げたわけだから、やはりスピルバーグは超天才なんだと思った。

と、上記三氏のトリビアルな撮影秘話を聞きながらスピルバーグと『ジョーズ』がいかに凄いのかを理解はできたけど、だからと言ってやはりそんなに楽しめなかった、、笑
おれは映画としてのバランスとかドラマのクオリティーなんかよりとにかくサメ🦈がガンガン出てきてバクバク人や何やらを襲うとこが見たい人間なんで。

もし『ジョーズ』がなければ、サメ映画は現在に至るまで粗製濫造されず大好きな『シャークネード🦈🌀』シリーズも『シャークトパス🦈🐙』も作られなかっただろう。そして動物が人を襲うアニマルアタック映画、『グリズリー🐻』や『アニマル大戦争』に『アリゲーター🐊』も作られなかったかった可能性もある。
だから『ジョーズ』には感謝の念を忘れない🦈💨
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