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世界の中心で、愛をさけぶのmanamiのレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)
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何回目だろう、3回目か4回目ぐらいかな。セカチュー、言わずと知れた大ヒット作。連ドラ版の方がもちろん背景とか細かく描かれてたし、あちらはあちらで面白かったけど、キャストは完全にこちらの方が好き。長澤まさみ✖️森山未來、この二人やっぱりいいわぁ。すっかり大人になった今、また共演してくれないかなぁ。
初めての二人乗り、教室での告白、二人きりの無人島、ビニール越しのキス。ラジオ、ウォークマン、部活、文化祭。そして空港での祈るような叫び。若い恋、本来ならもっと楽しい思い出で彩られるはすが、この二人のそれは切なく苦しい。この歳になって見るからこその胸の痛みがあるわ。
写真館まで辿り着いた朔太郎にシゲじいが語りかける場面もとても響く。「遺された者にできるのは後片付けだけ」大切な人をきちんと見送れなかったという経験があるからこその言葉。若くても年老いていても、愛する人が自分より先に逝ってしまう辛さに変わりはないのかも。
そして今作で忘れちゃならないのはエンディング曲。「朝目覚めるたびに君の抜け殻が横にいる」って一行目から素晴らしい。

73
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