フジタジュンコ

風が吹くときのフジタジュンコのレビュー・感想・評価

風が吹くとき(1986年製作の映画)
4.0
正常性バイアス、生存者バイアス、人間のもつさまざまな認知バイアスがこれでもかというほど披露されており、直接的な表現がないのにも関わらず、非常にぞわぞわする作品である。吹き替えが森繁久彌さんと加藤治子さんなのがまた怖い。時折映像に実写が混ざることで奇妙な違和感を生じさせ、恐怖感を煽るのにいい仕事をしている。
来たるべき未来といった趣もあるが、私はこんなふうに死ぬならひとりでいいな、と思った(独身であることのエクスキューズではありません!よ!)。

原作の方がしんどいらしいので購入しようと思います。