菩薩

闇のカーニバルの菩薩のレビュー・感想・評価

闇のカーニバル(1981年製作の映画)
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無意味な無軌道、地上の痴情、地下の退廃。紀伊國屋を起点とする面と裏の顔、ジュクと呼ばれた街の朝方の残滓。やっと観られたの想いが強くて不必要に感動してしまった気がするが、どう考えても今じゃ撮れない時代の画と言うのが映っている。少なくともブリジット・フォンテーヌ「ラジオのように」の用い方としてこれ以上はないと思うし、観たことないけどゲンズブールとかもあんな感じなのでは、知らんけど。パッキパキにキマッた江戸アケミ、AUTO-MODには布袋もいたんだっけ、一番カッコよかった頃のミチロウ。牛乳配達襲撃の衝撃、火炙り幼虫、バルサン供養、カラスの飼育、よく育つ肥料。見てくれだけは綺麗になったTOKYOも、蓋を開ければ変わらない、相変わらずのゴミ溜め。
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