Masato

チェイサーのMasatoのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
4.7
1人鬱映画祭 18弾

鬱ランク C

韓国映画といえば、容赦ないバイオレンス描写と救いようのない展開ですよね。
本作もそれにあたります。
この映画の素晴らしさは映像的にも心理的にも先を読む余裕すら感じさせないハラハラ度120%のスリル。余裕があっても先が読めない。

前に見た三池監督作「藁の楯」のような、張本人は捕まっているのにも関わらず、証拠不十分による釈放のタイムリミットと犯人の支離滅裂な言動に展開が右往左往します。

韓国映画の醍醐味であるグロ描写も中々、韓国にしか作り出せない生々しい雰囲気が凄い。だが、キャラほぼ全員が常時キレ気味で食いかかるので笑っちゃう。
だけど、終盤は救いようのない展開に。いつものように「こうなっちゃうかぁ」とカタルシスを感じる。ド鬱大好きだなと再認識。

実際の事件を基にしたそうで。こんな事件があるなんて韓国は危険ですね。この映画は性犯罪や商売が多い韓国への警鐘なのでしょうか。この映画を売春婦が見たら即座に辞めたくなると思いますが。
それと、所々警察の無能さが現れてました。だからこ主人公のような人が出てきて個人で解決しようとする。警察への批判も含まれていると思います。

2時間最後までハラハラする映画です。藁の楯とは違い、後半で失速はしない。

そういえばディカプーちゃんのリメイクの話は…?
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