いやあ久しぶりに、映画だとわかっていても熱くなってしまった。警察いい加減にしろよ!って。
ソンミンのサイコパスっぷりは、役者としては辛かっただろうなあ。しばらく出演の話なくなるんじゃないかという演技。
キムユンソクは何作か観てるけどいわゆる韓国らしい俳優ですよね。愚かさと、でも自分の中の正義、その偽善的な感じと後ろめたさ、観てると全て思っているようで・・。
見事だなあと思ったのは、雨の中を走る車のシーン。母が死んでしまったのではという声を聞いてしまい、泣き叫ぶミジンの娘と、大声で携帯に何かを叫ぶキムユンソクが、薄いBGMと雨の音だけで映し出される映像は、まるで叫び声が聴こえるようで胸が痛かった。
最後に観客の期待を無残に砕くミジン殺害は、さすがにカラーに出来なかったか、絶望を表現したか、いずれにしろ映画史に残るでしょう。
ナホンジン監督、やはりキリスト教絡めてきましたね。