警察は腐りまくってて無能。
デリヘルという仕事は危険。
観終わったあとの最初の感想。
ソ・ヨンヒの演技、素晴らしかったな。台詞でも表情でもなく、凍りついた皮膚というか逆立った体毛というか、全身から恐怖と絶望を感じた。
それが、しばらく経ってからの感想。
いやしかし、この監督の作風なのか、随所で、極度の緊張に唐突な緩和がブチ込まれるので、混乱とモヤモヤと苛立ちがずっと続くのがしんどい。寝る前に観て、寝て起きても、まだ気分が悪い。
ところでノミを頭に突き刺すという行為にこだわる点、なにかあるだろうと思ったけど、あったようななかったような。しかしなぜ甥っ子に対しても、その行為を行なったのか。
しかも
犯行後、水槽になぜ遺体を入れた?
なぜ、過去に助かった嬢がいたのか?
そのあたり、一貫性がないように思え、犯人像が明確になるような深掘りが欲しかったが、こういった犯罪心理を理解するのは無理なのかな。
疑問はまだある。
ちびっこは、なぜ倒れていたのか。あとを追われて不審に思った女性に暴行されたの?
釈放されたヤツは、鍵束がないのに、どうやって家に入れたのか。あの脱出時に鍵や扉が開けっぱなしだったのかな?
しかしながら、それらは軽いモヤつきで終わり、全体としては「面白かった」に尽きる。
最近は、韓国映画といえば、おっさんが汗だくで格闘するものばかりだな、わたしのなかでは。