カラフルな黒澤明からモノクロの黒澤明。
マクベスを時代劇にして能のスタイルを取り入れた、斬新な作品。
先日みたジョエルコーエンのマクベスも、これを意識したのかな。
七人の侍もそうだったけど、音声がききとりにくいから字幕付きが良かったかも。
しかしストーリーはコーエン版で予習済だし、ミフネは声デカいから、全く置いてきぼりにはならず。
コーエン版との違いは家来や女中など、登場人物が多いこと。
馬や有名な矢がバシバシ来るシーンなど、アクションの要素が強い。
音楽や山田五十鈴のメイク、動きなど和のテイストも濃い。
特殊効果のモノノ怪など、当時としては斬新だったのでは?
セリフが聴き取りやすければ、もっと楽しめたかもだけど、期待を裏切らない作品でした。
しかしCGのない時代に「俺たちに明日はない」並の矢の連射、事故がなくて本当に良かった…