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蜘蛛巣城のtakatoのレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
4.3
妖気プンプンな黒澤時代劇のダークな傑作。マクベスの翻案だけど、己が野心に突き動かされた男というより、運命に翻弄された男の悲劇という感じ。運命とは、せざるをえないという点にこそ本質がある。三船さん演じる主役以上に奥さんの演技が凄まじい!。こいつが一番悪いやっちゃ!な人で、この人だけ別の世界の怨霊のような鬼気迫るものがある。代名詞の射殺されるシーンの恐ろしはやはり圧巻。映画史上、実際に弓を射込みまくった作品なんて他にあるだろうか?。
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