ペイン

グラン・プリのペインのレビュー・感想・評価

グラン・プリ(1966年製作の映画)
4.5
町山智浩氏がカーレース映画史上ぶっちぎりのベストワンと豪語していたが、たしかに見応えある傑作でした。

『フォードvsフェラーリ』、『ラッシュ/プライドと友情』等が好きな人は是非観て欲しい。

フィルムのざらつき、生のエンジン音、生のカーチェイス、やはり生身の迫力に勝るものはない。特にラストのカーレースシーンは鳥肌もの。3時間はやや長い気もしなくはなかったが、熱き男たちとその周りの美しき女性たちや取り巻きたちの人間模様も非常に丁寧に描かれています。三船敏郎がホンダのオーナーを思わせる“ヤムラ”役で出演。

先日観た『フレンチ・コネクション2』も大傑作だったが、やはりジョン・フランケンハイマー監督は武骨で骨太な王道アメリカ映画の名手だなとつくづく思う。その意味でも『フォードvsフェラーリ』『3時10分、決断の時』のジェームズ・マンゴールド監督はフランケンハイマーの大いなる継承者と思う。
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