ペベンシー兄妹のエドマンドとルーシーは、兄ピーターと姉スーザンのアメリカ滞在中、意地悪な従兄弟ユースチスの家に預けられる暮らしていたが、ある日、壁にかかっていた船の絵画を見ているとユーチスと共に突然ナルニアの海に導かれ、カスピアン王子やネズミの騎士リーピチープに再会する。
彼らはナルニアを悪から守る魔法の剣を求めて、神秘の島々をめぐる旅をしているところだった。
そこで3人はカスピアン王子の船で共に島々を旅し、行方不明になっているナルニアの王たちや行方不明になったとある島の住人たちを探す航海に出る…という話。
このシリーズ、ポスト『ロード・オブ・ザ・リング』、ポスト『ハリー・ポッター』を目指して始まったんじゃないかと勝手に思っているんだが、“ポスト”というには程遠い興行成績にディズニーが「こんな売れねぇシリーズなんていらねーよ」とばかりに切り捨たところを20世紀フォックスに拾われた感じなんで、本作から配給会社が変わっている…が、雰囲気はこれまでとほぼ変わらない。
というか何かパワーダウンしてる感じ?
あらすじも自分で書いててよくわからなくなっちゃったんだけど、ルーシーとエドがナルニアに呼ばれた理由からしていまいちわからない。
カスピアン達についていくのも、何かなあなあ。
え、ハッキリしてた?自分の理解力不足?
それに今回は“成長”がテーマなのか、今までのような明確な悪役がいないんで目的もハッキリしなければラスボスも出てこない。(もちろん、グループに敵対する人とかはたくさん出てくる。)
ん〜、思い出そうとすればするほどパワーダウン感が否めない…。
上述のように今回のテーマは“成長”っぽいので、ペベンシー4兄弟の上2人はナルニアには来れず回想シーンくらいにしか出てこない。
そしてエドマンドとルーシーもすっかり思春期。
特にルーシーは長女のスーザンにコンプレックスを抱き「私は姉さんみたいな魅力的な女性になれない」って思いをこじらせてる。
カスピアンなんか「彼女以上の女性には出会えてないよ」とか言って余計にこじらせる。
でもさ、成長したルーシーのがどう考えても美人だと思うんだが?
何、海外ではスーザンみたいなタイプが美人なの?
お国柄の好みの違い?
一番良かったのは巻き添えでナルニアに来ちゃったユースチスかな。
最初はすげぇイヤなヤツで、第1章の時のエドマンドよりひどいクソガキ。
こっちに来てもリーピチープと対立したり単独行動をして呪いにかかってしまったりと散々なんだけど、最後は一番成長を見せて彼のおかげで行方不明だった人々も助かったりする。
何かモヤモヤすることばかりのストーリーだけど、「人は誰にでも成長の機会がある。孤立させてはいけない。」ってことかな?
やっぱりキリスト教がベースなんだな。
しかしまぁペべンシー4兄弟に加え今回のユーチスやルーシーに懐く女の子もそうだけど、全体を通して子役の演技力が素晴らしいシリーズでした。
ファンタジーとして世界観は大好きです。