おなべ

ターミナルのおなべのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
4.2
◉2004年《スティーブン・スピルバーグ》監督によって作られたヒューマンドラマ映画。

【あらすじ】
空港滞在中に自国でクーデターが勃発。主人公のビクターは国籍を失いパスポートが無効になってしまう。仕方なく空港内で寝泊まりするが、その期間は数ヶ月にも及び、気付けば空港で何不自由なく暮らしていた。そこで巻き起こる様々な人間模様を描いたドラマ。

◉素直で純粋で、ところどころ抜けている部分はあるものの潜在能力は高く、それでいて優しい。そんな個性とユーモア溢れる性格だからこそ、誰もが味方をしたくなるような魅力があり、気づけば感情移入していた。

◉物語前半はコメディタッチで描かれている為、お腹を抱えて笑える内容になっているが、中盤から終盤にかけては物語が次第に収束していき、最後は感動のクライマックスが待ち受けている。

◉人生の意義。人種も国籍も違う人々がただ淡々と行き交う場所である空港と人生を重ね合わせ、時間感覚が短くなっている現代だからこそ、主人公のビクターのように一度立ち止まる事も時には必要だと感じた。


ありがとうクラコウジア!!
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