渡航中に母国でクーデターが発生し、社会的に国として認められず、空港から出られなくなった男を描いた作品。
実際にどこかで起きていても不思議ではない設定で、非常にリアリティがあった。
満足に英語を話せない彼がこの困難にどう立ち向かうのか、彼がアメリカで果たしたかった望みとは何か、思わず没頭して観てしまった。
ともすると暗くなってもおかしくない設定だが、主人公のひたむきさ・愚直さでユーモラスに描き、周囲の人々との交流に心が温まったり、高嶺の花としか言いようのないCAとのほろ苦い恋に観客をときめかせたり、魅せ方が上手だと感じた。
スピルバーグの手腕と、大好きなキャストたちの演技によるものだろう。
この作品を観て改めて思った。
トム・ハンクスが大好きだ。