まさわ

新しき土のまさわのレビュー・感想・評価

新しき土(1937年製作の映画)
2.5
ドイツ人監督だから仕方ないとはいえ、「日本の美しいところたくさん撮りました」とばかり富士山!桜並木越しの富士山!(山梨?)海越しの富士山!(静岡?)、え、庭から厳島神社の鳥居が!?横浜に着いて帝国ホテル?あれ大阪?と「お前いまどこにいるんだ」状態でロケーションに惑わされ、気が散る。

ドイツ帰りの小杉勇は許嫁の原節子と結婚するのは古くさい慣習に従うようで嫌だったはずなのに、浅間山噴火口でのすったもんだあり、最後いきなり「日本には人間が多すぎるんだ」と誰かのナレーションが入り、小杉と原は満州開拓に行き、土地を耕す…『新しき土』とはここのことよ、というオチでした。戦時中の侵略肯定のプロパガンダ映画だから、こんなものかとも思うし、戦時中にこんなに退屈な映画わざわざ作っちゃうのとも思う。
まさわ

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