みゆたん

新しき土のみゆたんのレビュー・感想・評価

新しき土(1937年製作の映画)
3.5
小説「小さいおうち」を今読んでる途中なんだけど、作者が映画好きなのか 文中に映画の話題が結構出てくんのよね。
こないだの「オーケストラの少女」のことはもちろんだけど、この「新しき土」のことも出てたんよ。

「新しき土」の原節子が映画の宣伝先のドイツで肌が白いのは「レートクレーム」なるクリームを使ってるおかげだってインタビュー記事を雑誌で読んだ!ってお嬢が語ってるだけだから、「オーケストラの少女」の時と違って、映画の内容自体には一切触れてはいないんだけどね😅

原節子って名前も何となく聞いたことあるし、自称映画好き(←初耳ですが)の私からしたら気になるやん。

てなわけで見たった!!


ドイツに8年留学してた兄ちゃんが自称友人のドイツ人女性を連れて日本に帰ってくるとこから始まるんだけど、完全に西洋かぶれしちゃって自由主義万歳的なオーラ全開に出してたんだよね。

帰って早々、俺は自由なんだ!!勝手に決められた許嫁との結婚なんて出来るかって感じで登場するもんだから、許嫁の原節子が泣き崩れるのよ。

その後、お寺の和尚に諭されたり、相撲を見たり、能?狂言?どっちや?を見たり、居酒屋行ったり、農村ウロウロしてる間に日本の良さに気付く展開‪w

結婚破棄とかありえん!って家族会議でやいのやいの言われたりとか色々あるんだけど、なんだかんだ最後の方にはやっぱ日本ってスゲーわ。この日本は俺が守るぜ。家庭を守るぜ。満州で新しい生活始めるぜ!満蒙開拓団最高だぜ!!ってなっちゃうかなり強引マイウェイなプロパガンダっぷり全開のお話。

ジャンルとしては、一応恋愛映画なのかな。

振り回される許嫁は可哀想だけど、彼女の心情を火山で表現してるのは面白かった。最後の方は地味に怖かったw

色んな意味でごちゃごちゃしてたけど、それなりに楽しめたし、名作(迷作?)って言っていいかもね♡
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