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愛慾(愛欲)のアノのレビュー・感想・評価

愛慾(愛欲)(1937年製作の映画)
3.7
クライマックスの料理店でのギャバンとミレーユ・バランの対決が面白すぎる。照明で照らされるギャバンと陰に身を隠されるバランの強烈な対比(かといってギャバンが心理的優位に立っているとかそんな隠喩は全くない)。切り返しで繋がれる両者の感情のぶつかりが殺人へと昇華される、素晴らしきメロドラマ。
バランから一度離れて昔馴染みの店を訪れたギャバンの侘しさがちょっと凄い。相当な演技派であったことを不覚にも初めて感じた。
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